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zoom RSS 家事少年事件研修2-遺言執行をめぐる諸問題

<<   作成日時 : 2014/02/09 16:54   >>

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遺言を書いておくことは重要です。「遺言を書くほど財産なんてないよ」と言う方もいるでしょうが、財産があろうとなかろうと(まったくのゼロと言うことは普通ないでしょう)もめる時はもめるのです。また、仮にもめないとしても、どのような財産があるのかをまとめ、それを相続人に知らせることはその後の相続手続きを容易にするためにも重要なことなのです。不動産ならまだ分かりますが、どの金融機関のどの支店に預貯金があるかなど、親子でも正確には把握していないでしょう。だれも親切に教えてはくれないのです。通帳や郵便物から何とか調べることになりますが、抜け漏れがないことなど誰にも分かりません。

さて、遺言を書くことは良いとして、その内容が正しく履行されるでしょうか。大きく次の3つのリスクが考えられます。

1.書いた遺言を隠されたり、改変されてしまう。

2.特定の人(特に相続人以外の場合)に財産を譲る旨を記載したが、相続人達が結託してその手続きを取らない。

3.相続人全員が、遺言とは異なる遺産分割をしてしまう。

1については、公正証書によって遺言を作成することで回避できます。この場合、公証役場に記録が残りますので、亡くなった方の手元にある遺言書を隠されたり、改変されたとしても、分かってしまいます。そういう事態が予想される場合は、公正証書遺言を作成するべきでしょう。

2については、遺言にて「遺言執行者」を指定することができます(指定がなくても遺言執行者の選任を家裁に申し立てることができます)。遺言執行者は相続人に邪魔されずに、特定の人に財産を遺贈する手続きを実行する権限があります。なお、遺言執行者の権限については、諸説があるようです。

3については、相続人全員が同意しているのであれば、相続財産(遺贈の分は除きます)を遺言と異なる形で分けることはできてしまいます。相続人の全員が同意している以上、致し方ないことでしょう。

他にも、遺留分減殺請求(相続財産がない、もしくは少ない相続人が、一定の財産を他の相続人などから取り戻す請求)の場合なども考えられますが、いずれにしても遺言を書いておくことは重要なことですし、また特定の誰か(特に相続人以外)に財産を確実に残したいのであれば、遺言執行者についても決めておいた方がよいです。

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