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zoom RSS 家事少年事件研修3-不在者財産管理人の実務

<<   作成日時 : 2014/02/18 11:45   >>

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突然ですが、遺産相続が発生したとします(遺言はないとします)。相続人全員で遺産分割について話し合いたいところですが、行方不明で連絡がつかない人がいたとします。どうしますか?

「いない人なんて放っておいて、いる人だけで分けよう」

「ちょっと遺産を取っておいてやればいいかな」

という訳にはいきません。相続人全員が参加していない遺産分割協議は原則無効だからです。では遺産分割協議はできないのでしょうか。行方不明の人が見つかるまで、預貯金を下ろしたり、不動産の名義変更をすることはできないのでしょうか。

方法としては2つ考えらます。一つは家裁に対し失踪宣告(しっそうせんこく)の申立てをすることです。認められれば行方不明者は戸籍上お亡くなりになったという扱いになります。死亡扱いですので、その人が相続人にはなりません。残りの人たち(代襲相続となる場合はその人も)にて遺産分割協議をすることができます。

もう一つの方法が、不在者財産管理人を家裁に選任してもらうことです。簡単に言えば、行方不明の人に代わって、その人の財産を管理する人です。不在者の代わりに遺産分割協議を行うこともできます(家裁の許可が必要ですが)。通常は、法定相続分相当の遺産を確保するか、後から行方不明の人が現れた時のために遺産を渡す人を決めておく(帰来時弁済)とするようです。

「失踪宣告」と「不在者財産管理人」どちらの方法を取るかですが、失踪宣告の場合は期間(通常いなくなってから7年以上経過している必要)の問題と、失踪宣告により亡くなったことになることへの抵抗があります。一方、不在者財産管理人ですが、原則論としては不在者の全財産を管理することになります。つまり本来は遺産分割のための制度ではないのです。遺産分割協議が終わったら終了、とならない可能性についても考慮しておくべきでしょう。また、相続人が不在者財産管理人になることはできませんので、適切な候補者がいない場合は専門家にお願いするべきでしょう。

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